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第11回活動紹介 株式会社毎日放送 (賛助会員企業)

 2010年10月28日(木)、賛助会員である株式会社毎日放送を訪問しました。コンプライアンス室、広報部の各担当者様にお話を伺いました。

<活動のご紹介>

1.会社の事業内容

 1950年新日本放送㈱設立。1958年に、社名を㈱毎日放送に改名。事業の中心は、ラジオ、テレビの放送である。現在社員は632名(2010年9月末現在)。

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2.毎日放送がめざす「放送局」のあり方について

 毎日放送は今年(2011年)9月1日に開局60周年を迎える。このように放送を続けてこられたのは毎日放送を支持していただいた視聴者やリスナーのおかげであると深く感謝している。
 毎日放送の企業理念は「スーパーリージョナルステーション」である。これは毎日放送のホームエリアである近畿の地域情報や文化と強い結びつきを持ち、60年間にわたって毎日放送を育てて下さった近畿エリアの皆様に対して、安全・安心な生活情報の提供を行い、経済的活況と文化的発展に貢献する地域ナンバーワンの信頼を得る放送局、そして同時に、様々なコンテンツの宝庫であるこのエリアの情報を全国に向けて発信する放送局ということである。これからもさらに皆様の信頼を得られる放送局を目指していきたいと思う。
 また毎日放送は、2014年に本社の隣にスタジオを備えた新館をオープンし、分散していた本社機能の一極集中が完成する。新しい時代のスタートにあたって、将来は茶屋町の毎日放送を核にして、地域や放送エリアを巻き込んだムーブメントを起こしたいと考えている。
 コンセプトはヨーロッパの都市や町にある広場=Plazaである。町の中心にあって、そこから放射状に道が広がって、人や情報が集まる。そして人々が旅立っていくというイメージである。これはまさにスーパーリージョナルステーションの理念を象徴するものでもあります。今後は茶屋町の特性を活かし、番組にも連動した様々なイベントを実施して視聴者やリスナーの皆様に楽しんでいただきたいと考えている。
 
 毎日放送は立地条件を活かして人の行き交う場所となり、本社集約により情報発信力を高めたいということである。

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3.視聴者からの問合せへの対応について

 視聴者センターには月間6000件もの視聴者からの問合せが入る。その85パーセントは、番組関係や出演タレントに関する問合せで、例えば、今日のプロ野球試合は開催されるのか、テレビ、ラジオの番組表はどうすれば手に入るのか、タレント○○は番組に出演するのか、番組内で紹介した料理のレシピがほしい、紹介された店の情報を教えてほしい、プレゼント応募の宛先はどこか、といったもの等、様々である。オペレーター8名で対応している。
 
 毎日放送では過去の問合せ内容の分析から、想定される問合せに関しては、回答を予め用意されているとのことであった。また、番組ごとに問合せ内容をファイリングしている。
 現在は各番組のホームページも充実しているが、番組終了と同時に寄せられる視聴者からの問合せに関しては、直ちに対応しているとお聞きし、顧客対応の迅速さに感銘を受けた。
 視聴者センターには、いわゆる問合せ以外に、苦情や過剰な要求も寄せられてくる。自社以外の制作であれば制作先を紹介することもあるが、その一つ一つを精査し、内容を検討することについては、全て視聴者センターが対応している。
 出演タレントに関する過剰な要求も、視聴者センターが全て対応している。視聴者に対しても、番組制作関係者に対しても、相手が納得するまで伝える、という姿勢であった。何度も伝えることにより、番組制作担当者、タレント側に改善を促していくということである。
 また、放送内容によっては、権利関係等、法務に関する内容もあり、法務部や関係機関に照会し、一つ一つ、個別に対応しているとのことである。

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4.広告審査のシステムについて

 新たな広告主については、まず、業態、放送にふさわしい業種か、許認可や免許制となっている業種についてはそれを確認し、さらに自社の基準に応じて審査を行っている。自社で判断がつかない場合、第三者機関に審査を依頼する場合もある。実際、放送するCF素材についても表現面で景品表示法等の二重価格表記に反していないか等を、関係省庁への問い合わせも行い、厳密に審査している。問題がある場合はクライアントに伝えている。出稿まで急ぎの場合もあるが、これらの基準で判断している。

5.リスク管理について

 コーポレートガバナンスは、企業経営の効率性および適法性を確保するためのものと考え、全社をあげてコーポレートガバナンスに関する基本的な考え方を検討し、実行しているとのことである。
 とりわけ、視聴者センターには外部からの声が多数寄せられ、問い合わせの他に重要なものが含まれていると考えている。意見については、放送で対応すべきものがあると常に考えているということである。
 たとえば、今では当然のことだが、放送される場面について、車内場面の場合、後部座席でもシートベルト常備であり、あえてシートベルトの装着シーンを加えている場合もある。
 また事件等の報道の際、個人情報や権利侵害に当たらぬよう、とりわけ未成年者の場合、学校名、地域、自宅、関係者等から、当事者が特定できないよう、取材対応も含めて最大限の配慮を行っている。
 毎日放送では視聴者センターに寄せられた内容を受けるだけではなく、いわゆる過剰な要求も含め、その内容を「週報」という形で社内に発信し、直接番組を担当していない部署にまで、すべてに書面で情報を通知している。たとえ、同じ内容であっても意見が寄せられる度、何度も伝え、発信し続けているとのことであった。
全社的な情報の共有化により、よりよい番組作りに役立てようということがねらいである。


<訪問を終えて>

 数多くの視聴者からの意見、過剰な要求に対し真摯に対応される姿勢に感動しました。社内のガバナンス、コンプライアンスの徹底など全社への周知徹底の姿勢を感じました。特に、視聴者からの意見、要望に対しては、迅速にかつ慎重に対応されるところは、さすがという印象を受けました。なによりも、事前の4つの質問項目に対して、それぞれ専門の4名の方が答えていただいたことに感謝、感動でありました。

 自局で放送している全ての番組に対して、視聴者からの様々な質問をあらかじめ想定し、それに備えた体制を整えているとお聞きし、放送したら終了、というものではなく、ひとつひとつの番組への送り手側からの熱いメッセージと受け手との確かな手応えで、放送文化は育っていくものだと改めて感じた次第です。

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